トップメッセージ

 私ども一般財団法人とうほう地域総合研究所は、1982年7月に東邦銀行40周年記念事業の一環として、設立されました。創立の基本精神は、福島県内における経済一般および諸産業の動向等の調査研究を通じて、県内経済産業の振興を図るとともに、県下の社会、文化、福祉の向上に寄与することです。今日まで、所員一同、こころひとつに励んでまいりました。

 初代の内池理事長(元東邦銀行頭取)から、私で9代目になります。たくさんの方々のご支援、邂逅が我々を育てて頂きました。厚く御礼申し上げます。

 また、私どもの発行する「福島の進路」は2024年4月に創刊500号を迎えさせていただきました。創刊号は、1982年10月に発行され、これまで約42年間の永きにわたり、地域の皆様方に育まれ、支えられて、今日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。

 この間、我々にとりましては、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、コロナ禍など様々な困難がございました。しかし、どんな状況下にあっても、私たち福島県民は、ともに支えあい、格闘しながら、不撓不屈の精神で、何度も何度も立ち上がってまいりました。特に東日本大震災からの復興は、未だ途半ばではございますが、筆舌に尽くしがたいものがございました。福島を愛し、福島の再生に尽力する人と人の心が繋がり、響きあって今日に至っております。必ずや本当の意味での復興を成し遂げなくてはならないと存じます。私ども一般財団法人とうほう地域総合研究所は、福島県の輝く明日のために、福島を生きる、福島を想う全ての地域の子どもたちの未来のために、できる限りの努力をしてまいります。現在、多くの企業様がエネルギー、資材価格高騰、人材不足等に悩んでおられます。先の見えない、不確実な時代において、中長期な視点から改めて考えることはとても大事なことと存じます。今は、ポストコロナも含め、まさに時代の転換点であると考えます。これに立ち向かい、大胆な経営変革、イノベーション、トランスフォーメーションを果たしていかなくてはならないと存じます。イノベーションとは、行動変容であり、その前に決断が必要です。主語を他人事から自分事へ。変革の主体は、自分自身であるはずです。

 これからも皆様のご指導ご鞭撻を賜りたく、御礼とご挨拶とさせていただきます。

理事長